輪屋てんやわんや

タンポポ師匠の受難
「しっ、師匠―っ!!」 4月上旬のある日、一日の営業を終えて、閉店準備をはじめた私の目に飛び込んできたのは、なんと、花の部分をちぎられた無残なタンポポ師匠の姿でした。「あぁ?、師匠。おいたわしや・・・(絶句)」
きっと、もうすぐ満開になりそうな師匠を見つけた方が、ご自分のお部屋に飾ろうと思って、師匠の頭をプチッとちぎっていかれたのでしょう。そして、今ごろ師匠はその方のお部屋で、毎年見せてくれた、あの満開の笑顔を見せてくれているのでしょう。
・・・そう思わないとやっていけない。「師匠、花の部分がないから、がんばっても綿毛は飛ばせませんよ」と言っても、師匠は黙って、枯れもせずに、じっとその姿を保ち続けています。「師匠、師匠のその姿に輪屋スタッフ一同感動いたしました。もし、爪が生えていたら、爪の垢をください。」そうつぶやいたゆう子でした。