輪屋てんやわんや

輪屋おススメの一品 =あや編=
こんにちは、あやです。輪屋では別名“野菜部長”と呼ばれています。なぜ“野菜部長”と呼ばれているかと言うと、実家が農業を営み、私自身も農業研修所で一年間無農薬野菜の作り方を勉強したことがあるため、他のスタッフよりも野菜について詳しい(はず)ということになっているからです。しかも、輪屋に並ぶ朝採り野菜を出荷してくれている「よりい輪組」の人たちと同じ農業研修所を卒業しているという奇遇付き!!です。お店の前で、野菜を袋に詰めながらポリポリと小松菜やニンジンを生でかじっている姿を見たら是非お声を掛けてください。その日のおススメの野菜や、研修所時代に教えてもらった料理法をお伝えできると思います。
そんな私がこのお店に来て、早いものでもう二年半。はじめは、「よくこんなにたくさん美味しいものを集めたな」とテッシーさんとゆうこさんに感心していました。でもしばらくしてから、「店の全てのものを自信をもってお客様に紹介できて、しかも、お客様に喜んでいただけて、この仕事って何て幸せなんだろう」という思いがわいてきました。いくつかの営業職で、納得のいかない商品を販売する度にストレスを感じていた私には本当にありがたい仕事です。

そして、その幸せ者の私がご紹介するのが、『浜菱(ハマビシ)』というお塩です。最初、テッシーさんに「うまいぞ」と言われ、何気なく使っていた時にはあまりありがたみを感じていなかったのですが、あるとき友人宅でいわゆる普通の塩を使ってビックリ! あまりにただしょっぱいばかり。この時にいつも使っている浜菱の“甘味さえ感じるまろやかなしょっぱさ”を真にスゴイ!と思った訳です。
お塩には「自然海塩」「再加工塩」「食塩」と大きく分けて3タイプあります。
自然海塩
粟国の塩、土佐の塩丸、美味海、小さな海、海の精、 浜菱、イタリアの天 日塩、地中海のミネラル塩、地中海の天日塩、モティア、ゲラントの塩、パリュディエ、セル・マランA・B・F、小笠原の塩、能登のはま塩、沖縄の海水塩、最進の塩、奥能登の揚浜塩
再加工塩
赤穂の天塩、伯方の塩、あらしお、シママース、赤穂あらなみ天日塩、瀬戸のましお、お塩少々、昔塩、クッキングソルト、キッチンソルト、瀬戸の本塩、いそしお、鳴門のうず塩、五島灘の塩、塩屋崎の本塩
食塩
食塩

簡単にご説明すると「自然海塩」は読んで字の如く海水の塩分を結晶化させたもの、「再加工塩」は輸入原塩や食塩にミネラルを添加したもの、「食塩」は海水から塩化ナトリウムのみを取り出したものです。ここまでで「うーん。やっぱり自然海塩がいいな」と思ってしまうのですが、驚くのはこの先です。この自然海塩の中でも、ほとんどが揚げ浜式塩田法といって海水を平釜で煮詰めて結晶化させる方法でつくられているのですが、一方の浜菱は入浜式塩田法という塩田に引き込んだ海水を、海風と太陽光のみで何ヶ月もの時間と手間をかけて天日干しで塩を結晶化させるという昔ながらの製法によって作られています。さらに嬉しいのはお手頃価格。こだわりのある輪屋のお客様の中には袋の裏をご覧になって「あら、中国製?国産じゃないのね。」という方もいらっしゃるかと思いますが、国内産で浜菱と同じ製法で作られたお塩となると、浜菱の3倍くらいの値段にはなるはずです。野菜をゆでるとき、塩もみを作るとき、スパゲッティーをゆでるとき、いいお塩を使いたいけどあまりにも高いお塩では使いにくいですもんね。あらゆる料理に美味しくてミネラル一杯。一度使い始めると他のお塩では代わりがきかなくなります。是非皆様のおうちでも!

ちなみに同じ製法で作られた《国内産の天日自然海塩》