輪屋てんやわんや

何を今さら・・・という感じですが、妻の実家で久し振りにテレビを見ていたら(我が家にはテレビがないのです)、あの!西條秀樹さんがカンゲキ~!しながら、家庭菜園の番組に出ていて、そこでは当たり前のように化学肥料をパラパラと、しかも堂々と振りまいていたので、さすがに捨て置けず、書いておく事にしました。

 

 

化学肥料は植物が育つのに必要な成分を含んでいますので、植物は育ちます。まー、当たり前です。

 極端に言うと、砂の中でも、水だけでも、植物を支えるものがあれば育ちます。

 

 

しかーし!知っておいてほしいのです。化学肥料を使えば土は死にます。

 

 

なぜなら、化学肥料は植物の栄養は含んでいるけれど、本来の土の中にいる昆虫や微生物のエサにはならないのです。土にエサが入ってこなければ微生物は生きていけません。

 

 

本来、土は基本的に有機物(生き物(微生物から動植物まで)・生き物の死骸・生き物が出すもの)の塊りです。植物が利用できない形のものを、昆虫や微生物が植物が使える形にまで分解しています。ので、放っておけば、生物は年々種類も数も豊かになります。そこには、窒素・リン酸・カリだけでなく、様々なミネラルや、おそらくは、全く未解明の物質が生成され、利用される仕組みがあります。あるはずです。知らない事は存在しない事にしてしまう知識一辺倒の方を怒らせる事がありますが、科学がどこまで進歩しても、自然の事の、ほんの一握りのことしか私たちは知ることはできないでしょう。

 

要するに放っておけば土は肥えた状態になる訳です。もっと放っておけば木が生えて森になります。畑というのは、人間の都合の良いようにそのサイクルを途中までで意図的に止めているものです。土が肥えているというのは、多くの微生物が存在していて、入ってくる有機物をどんどん植物の使えるものにできるという事です。

 

 植物が使えない有機物が多すぎれば、当然ですが、植物にとって都合が悪いほど昆虫や微生物が大量に発生します。未熟な肥料を施すと畑が大変な事になるのはそのためです。

 

 

化学肥料を使い続けていれば、有機物を分解する昆虫や微生物は生きていけないので、そのような畑に有機物を入れても、分解すらしてくれません。一見、野菜は育ちますが、見た目だけの偽物野菜です。

 

 

せっかく家庭菜園で野菜をつくるのなら、化学肥料は使わないで(もちろん農薬も)つくりましょう。

地球の命のサイクルを土に見ながらつくられた野菜が貴方にエネルギーを与えない訳がありません。

多少失敗してもいいじゃないですか?!

 

そうやってつくった野菜なら、本物のカンゲキ~!なはずです。

 

本当に出来るの?!と不安な方には、最近がんばっている仲間の農園をご紹介します。

まだ日は浅いですが、素晴らしい家庭菜園ティストです。

 

小峰農園 http://ameblo.jp/komine-nouen/